記事公開日:
最終更新日:
【物流担当者必見】フォークリフトバッテリーのコスト削減に繋がる選び方とは?交換時期やメンテナンス方法をプロが解説

「フォークリフトバッテリーの交換頻度が高くてコストがかさむ」「メンテナンスが面倒で手間がかかる」といったお悩みはありませんか?フォークリフトは物流現場の稼働率を左右する重要な存在です。しかし、その動力源であるバッテリーの交換費用やメンテナンスの手間が負担となり、頭を悩ませている購買担当者の方も少なくありません。
この記事では、長年の物流現場での実績を持つ株式会社カミックスが、フォークリフトバッテリーのコストを削減するための選び方、交換時期の見極め方、そして日々のメンテナンス方法について、プロの視点から詳しく解説します。
1.フォークリフトバッテリーの重要性と種類
物流・製造現場で不可欠なフォークリフトの心臓部であるバッテリーは、その性能が生産性に直結します。多くの企業が「コスト」「寿命」「メンテナンス」という課題を抱えています。これらの課題を解決するためには、バッテリーの選び方や運用方法について深く理解することが重要です。
フォークリフトバッテリーは、主に鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーの2種類に分けられます。それぞれの特性を理解することが、最適なバッテリー選びの第一歩です。
鉛バッテリーのメリット・デメリット
日本の物流・製造現場で最も広く普及しているのが鉛バッテリーです。
メリット
- 導入コストが比較的安い:
初期費用を抑えたい場合に適しています。 - 信頼性の高さ:
長年にわたる実績があり、安定した性能が期待できます。
デメリット
- 重くてかさばる:
リチウムイオンバッテリーに比べて重量があり、設置スペースも必要です。 - メンテナンスの手間:
定期的なバッテリー液の補水や、充電管理が不可欠です。 - 寿命が短い:
適切なメンテナンスを行っても、一般的に寿命は5年程度とされています。
リチウムイオンバッテリーのメリット・デメリット
近年、急速に普及が進んでいるのがリチウムイオンバッテリーです。
メリット
- 長寿命:
鉛バッテリーの約3〜4倍、10〜15年の寿命が期待できます。交換頻度が減り、長期的なコスト削減に繋がります。 - メンテナンスフリー:
鉛バッテリーのような補水作業が不要で、日々の手間や人件費を大幅に削減できます。 - 急速充電・継ぎ足し充電が可能:
短時間の充電で稼働時間を確保できるため、昼休憩中などのスキマ時間を活用し、稼働率を向上させます。 - 軽量・コンパクト:
鉛バッテリーよりも軽く、スペースを取らないため、車体の軽量化にも貢献します。
デメリット
- 導入コストが高い:
鉛バッテリーに比べ、初期費用が高くなります。
どちらを選ぶかは、稼働時間や予算によって最適な選択が異なります。
2.コスト削減に繋がる選び方と運用方法
バッテリーを選ぶ際は、購入費用だけでなく、交換費用や電気代、メンテナンス費用を含めた「トータルコスト」で考えることが重要です。
寿命を左右する「バッテリー容量」と「サイクル回数」
バッテリーの寿命を左右する重要な要素が「バッテリー容量」と「サイクル回数」です。
- バッテリー容量:
現場の稼働時間に合わせた適切な容量を選ぶことで、オーバースペックによる無駄なコストを避け、業務効率を維持できます。 - サイクル回数:
不適切な充電はバッテリーの寿命を縮めます。特に鉛バッテリーでは、過充電や過放電を避けることが重要です。
リチウムイオンバッテリーは、補水作業が不要なため、日々の管理業務を大幅に軽減し、人件費の削減にも繋がります。
3.適切な交換時期と寿命を延ばすメンテナンス
以下のようなサインが見られたら、バッテリーの交換時期が近づいています。
- 満充電でも稼働時間が短くなる
- 充電に要する時間が長くなる
- バッテリー液の減少頻度が増える(鉛バッテリーの場合)
日々のメンテナンスも重要です。鉛バッテリーの場合は、過充電や過放電を避け、定期的な補水を行うことが寿命を延ばす鍵となります。一方、リチウムイオンバッテリーは、メンテナンスがほぼ不要なため、管理の手間から解放されます。
4.バッテリーをより長く使用する為のマメ知識
バッテリーの寿命について
一般的に1,200サイクル(放電+充電/1サイクル)と言われています。(使用年数4~6年)但し これにはバッテリーの管理、メンテナンスなど理想的な運用方法での使用が前提となります。取出せる電気量が公称容量の80%以下となった時と定義されています。
理想的な条件
適切な充電、適正な補水、定期清掃、の3点が必須条件です。
条件に近づけるために
A)満タンで充電しない
B)空にしない(止まるまではNG)
C)チョイ充電は避ける
↓
理想は70%放電⇔満充電の繰り返し
適切な充電タイミングとしては30%~70%放電⇒満充電
A)充電前に補水をしない
B)液面センサーを過信しない
C)入れすぎない
↓
定期補水を義務付、充電後の補水とする
電極板が露出している場合は充電前に補水する。
補水管理向上ツール
一括補水装置(BFS)
世界シェアNo1 信頼性No1
加圧タンク
補水時間
10~40秒/48V
100V電源が必要です

補水工数のダウンにより定期補水が可能となる。
適正補水ができオーバーフローのリスク減
加圧タンク
補水時間
10~40秒/48V
バッテリー内臓タイプ

A)リークをさせない
電解液の吹き零れや埃などでバッテリーの上面は汚れリークが発生します。
↓
定期清掃を義務付る。(1回/週)
リークを放置すると電気が正常に流れなくなりバッテリー寿命は減少します。
最悪の場合は車輌故障やバッテリー破損に至る事もあります。またバッテリー上面に触ると感電する事もあります。
清掃ツール バッテリークリーナー

スプレーを振り掛け濡れたウエスで拭き取る
酸を中和させリークを防ぎます
5.まとめ
この記事では、フォークリフトバッテリーのコスト削減に繋がる選び方から、適切なメンテナンス方法までを解説しました。フォークリフトの心臓部であるバッテリーの選定と運用は、会社の生産性や利益に直結します。
もし、現在お使いのフォークリフトバッテリーに「コストがかさむ」「メンテナンスが面倒」といった課題を感じているのであれば、ぜひこの機会にバッテリーの選び方を見直してみてください。適切なバッテリーを導入し、正しく運用することで、物流コストの削減と業務効率化を同時に実現できます。
フォークリフトバッテリーの選定や運用でお悩みの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。最適なソリューションで、御社の物流現場をより長く、より効率的に、そしてより経済的に運用することをサポートいたします。
お客様の状況に合わせて、高品質な鉛バッテリーと最先端のリチウムイオンバッテリーから最適な製品をご提案します。
お問い合わせ・資料ダウンロード
株式会社カミックスは、物流会社のグループ商社として、「フォークリフトバッテリー」に関するお客様の課題を解決するため、最適なソリューションをご提案します。
長年の物流現場での運用実績と、高品質なバッテリー、そして最先端のリチウムバッテリー技術を組み合わせることで、お客様の車両をより長く、より効率的に、そしてより経済的に運用することをサポートいたします。まずはお気軽にお問い合わせください。
監修者情報
株式会社カミックス
物流会社のグループ商社として、長年にわたりフォークリフトバッテリーの販売・メンテナンスに携わる。現場での豊富な経験と、最新の技術を組み合わせることで、顧客の課題に合わせた最適なソリューションを提案している。

